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ネイリストになろと思ったら資格って必要なの?ネイルサロンに就職するときにあったほうが有利?ネイリストの資格に関する疑問をプロのネイリストが解説します。
※【最初に】ネイリスト技能検定試験の内容は毎回少しずつ変わります。
ここでは資格がどう役に立つか?や私の体験談を中心にご紹介します。
試験そのものの詳細は公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターのホームページを確認してください。
ネイリストの資格って何でしょうか?
ネイリストの資格といえば一般的には以下のようなものがあります。
公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが主催しているネイリストのための試験。
通称ネイリスト検定。もともとはNPO法人日本ネイリスト協会が主催しているネイルの資格。
現在ネイル業界でネイリストの資格といえばネイリスト検定といっても過言ではないです。
ネイル業界で一番有名で一般的なネイリストの資格です。
ネイリスト志望であればまずこのネイル資格を目指すのがお勧め。
3級だったら合格率も80%前後と難易度は低め。とりあえずおためしで、という方にもお勧めです。
NPO法人日本ネイリスト協会が主催しているジェルネイルの資格試験。
NPO法人がやっているということでネイリスト検定よりも試験方法などは厳しくない。
またネイルスクール認定学校であればネイルスクール内で受けられることも出来る。
初級についてはマニキュアとジェルネイルの両方行います。
ネイリスト検定3級を受けつつジェルネイル検定初級の資格を取得する、というネイルスクール生も少なくないです。
ネイリストの資格ってネイリストになるために必須なのでしょうか?
実はネイリストになるための国家資格は現在のところありません。
そのためネイリストの資格取得は必須ではないです。
究極的には【ネイリストです】といえばだれでもネイリストになれる、というのがネイリストの現状です。
ネイリストの試験が初めて行われたのは1999年。
この時から日本のネイリスト業界は一気に大きくなりました。
ネイリスト検定で使う器具を売るネイル卸業界が大きくなり、ネイリスト検定は一つのビジネスとして確立しました。
話は少しそれましたがネイリスト検定が行われる前はネイリストの資格を取りたい場合には
一方でアメリカのネイリスト資格を取得するなどしていたようです。
アメリカのスクール等に通ってネイルのライセンスを取る、という方法です。
今ではその時代に資格なしで活躍していたネイリストがネイル業界をけん引する先生になっています。
そういう意味でネイリストの資格は必須ではないけれど、ネイリストとして技術を磨く、という姿勢は常に大切です。
アメリカに渡米し、ネイルのライセンスを取得しようとすると留学費用などがかかります。
現在の様に日本でネイルスクールに通えるようになり費用面でもかなり安くなってきています!
ネイリストの資格っていらないのでしょうか?
厳密にはネイルサロンを開業する場合でもネイルサロンでネイリストとして活躍する場合にもネイリストの資格はいらないです。
なぜか?それは先ほどもお話しましたが現在のところネイリストは国家資格ではないからです。
そのため【ネイリストです】といえばだれでもネイリストになれる。
そういう状況ですのでいらないとも言えます。
一方で現在の日本のネイリストの状況を見ると、全くの素人がネイリストとして活躍できる場があるかどうか?といえばかなり難しいです。
実は日本のネイルの技術は世界一と言われるほどそのネイリストの技量も高くなってきているのが現状です。
そのためネイリストの資格なしにはネイルサロンに就職したりネイルサロンを開業する、というのはかなりの障害になります。
もちろんネイリストの資格がなくてもネイルの技術がプロ級、もしくはプロ以上という凄腕ネイリストも沢山いるのも事実です。
ただしそれはプロのネイリストとしての技量があってこそ。
いらないといえばいらないですがネイルサロンをやっていれば資格に代わるものが必要となってきます。
ネイリストとしての技量を分かってもらう手間を省くために【ネイリストの資格を取る】というのも一つの商売の方法ではないでしょうか?
ネイリストの資格ってサロンで役に立つでしょうか?
結論から言えばネイリストとして活躍する場合、役に立ちます。
まずネイルサロンを開業する場合。
最近ではネイルスクールを卒業してそのままネイルサロンを開業するネイリストが増えています。
私も実はそんなネイリストの一人。
ネイルサロンを新規で開業するとなるとネイリストとしての肩書が必要ですよね。
実績や肩書があった方がネイリストとしてのお客様からの信頼度もUPします。
例えばネイリスト歴●●年、とか。
そういうネイリストとしての実績がない場合はどうしたらいいでしょうか?
そのような場合ネイリストの資格は非常に有効です。
ネイリストの資格があることでお客さんからの評価もUPしますし信頼度も高まります。
一方でネイルサロンに就職する際はどうでしょうか?
実際私はネイルサロンにほとんど就職したことがないのでわかりません(汗)。
しかし最近のネイル業界を見ていると必ずしもネイリストの資格あった方がいい、とは限りません。
もちろんネイリストの資格があった方がいいですがネイルサロンでは【ネイリストの資格=ネイルサロンで通用する技術】とは見ていないからです。
それよりもネイリストとして即戦力となる技術がどれぐらいあるか?
そちらの方がネイリストとしては重要視されます。
とはいえ現在のネイル業界は慢性的な人手不足です。
人的資本ほぼ100%の職場ですからどうしてもハードワークになりネイリストの離職率は非常に高いと言われています。
もちろんネイリストの資格がなくてもネイルサロンに就職することは可能です。
しかし時給が低かったり(技術がないので)する場合もあるのでネイリストとして就職する際はきちんとその辺をチェックすることが大切です。
ネイリスト資格はネイルサロン開業に必要でしょうか?
現在ネイリストに美容師のような国家資格はありませんのでネイリストの資格がなくてもネイルサロンを開業することができます。
実際私もネイリストになる前にネイルサロンを開業しました。
しかしネイルサロンを開業した後、必死の思いでネイルスクールに通いネイリスト検定を受けました。
いまではネイリスト資格があって本当に良かったと思います。
ではなぜネイリストになるには資格があった方がよかったのでしょうか?
1つは私の場合【実績が何もなかったから】です。
ネイルスクールを卒業してすぐ開業する場合肩書は何もない状態です。
その場合【ネイリスト検定●●級】というのが肩書になります。
肩書はいらない、という人がいますがそれは実績がある人の場合。
肩書も実績も何もなければ新規のお客さんは怖がって誰も来てくれません。
ましてや住所を公開していない自宅ネイルサロンならなおさらです。
ネイリスト資格を取ることでお客さんの信用をある程度得ることが出来ますので取得しておいた方が得です。
ネイリスト資格は何歳から何歳までチャレンジできるでしょうか?
ネイリスト技能検定試験(通称ネイリスト検定)のホームページを見るとネイリスト検定の受験資格は【義務教育を修了した方なら誰でも】とあります。
従ってネイリスト資格の年齢制限というのは中学卒業していれば何歳でもOKです。
私がネイリスト資格にチャレンジしたのが35歳の時。
ネイリスト検定に行った際には私よりも若い人も多かったですが年上の方も多かったです。
横に座っていた受験生は50代後半から60代ぐらいの方でご主人をモデルさんに連れてきているようでした。
ただしネイリストの資格は取れてもネイリストとしてネイルサロンへの就職がしやすいかといえば正直疑問です。
ネイリスト資格取得は何歳でも出来ますが、ネイルサロンの就職には実質年齢制限があるのが普通だからです。
ネイルサロンでは若いころからネイリストとして一線で活躍している女性も少なくないです。3
0代でネイリスト歴10年という方もいます。
そのため店長が20代だといくらネイリストの資格を持っていても50代60代のネイリストは使いづらいです。
ネイリストの資格にありませんがネイリストとしての就職には年齢制限がつきもの。何歳でもOKとはいえ現実的には無理がある場合も。
年齢がある程度いってからネイリストの検定を受けようとする場合には【開業】ということを視野に入れて勉強する必要があります。
ネイリストの資格で使う道具選びのコツって何でしょうか?
まず1つ目は【ネイリスト検定の受験要綱にかかれている道具を使う】ということです。
ネイリストの資格の受験要綱には禁止事項が色々書かれています。
例えば私がネイリスト検定を受けた時に禁止と言えば【ドット棒】があります。
通常水玉を書く際にドット棒を使うのですがネイリスト検定ではドット棒を使うことが禁止されていました。ネイリスト検定ではドットはネイルの筆を使って書かなければいけませんでした。
こういうことを知らずに【便利だから】と言ってネイリスト資格用の道具を買うとお金の無駄ですし最悪ネイリスト検定に落ちてしまう事も。
ネイリスト検定受験要綱を良く読みそれにあった道具をそろえる必要があります。
さらに大切なのが【ネイリスト検定用のネイルを使う】ということです。
特にマニキュアやジェルネイルなどは検定色が毎回決まっていますのでそれにあったものを使う必要があります。
これはネイル商材屋さんに行くと【検定OK】と表示がありますので間違えにくいです。
ネイル商材屋さんは以前はネイルスクールの通学証明書がなければ買えませんでしたが一部では一般にも開放しているようです。
さらにネイル商材屋さんで買うことで【うっかりミス】をなくすことが出来ます。
たとえばコットン。
私が聞いた話では茶色い【オーガニック】コットンを使った受験生が試験官から【なぜこんな色をしているのか?】と聞かれたことがあるそうです。
テーブルセッティングでは【清潔さ】も基準の一つですのでオーガニックコットンの色自体も不潔に見えたのかもしれません。
実質問題なくてもこういう状況だとつい試験官から【目をつけられてしまい】重点的にアラを探されてしまいます。
そうならないためにも【普通に使われている道具】をネイリスト資格試験で使うことが一つの攻略法と言えます。
ネイリストの資格を独学で取るのは難しいでしょうか?
これはネイリスト検定の級によります。
例えば同じネイリスト検定でも合格率の高いネイリスト検定3級でしたらネイリストの資格を取ることは十分可能です。
しかし一気に合格率が下がるネイリスト検定2級や1級では独りでネイリストの資格を取得することは正直難しいのではないかと思います。
もちろんネイリスト検定に合格する人もいると思いますが・・・
独学だとお金がかからないし自分のペースで学べるので便利です。
しかしネイリストになるには限界があります。これは私自身がネイリスト資格を独学で勉強した結論です。
結局独学はすぐに辞めてネイルスクールに通い最短でネイリストの試験に合格することができました。
独学=楽というイメージがありますが実際は大変です。試行錯誤の時間が多すぎるからです。
ネイリストで言えば
【ファイルの角度】【ラウンドの定義】【ベースコートの塗り方】【キューティクルクリーン】のやり方。
正しいやり方に行きつくまでの試行錯誤の時間が多すぎます。
おそらくネイルスクールに通えば半年で取得できるようなネイリスト資格も独学だったら1年以上かかるかもしれません。
お金を取るか、時間や手間を惜しまずやるか、それは人それぞれだと思います。
ちなみにネイルスクールに通わず難易度の高いネイリスト資格を取得した人も実際います。
その人の場合、知り合いの認定講師(いわゆる試験官の資格があるネイリスト)】に直接ネイルを教えてもらった、とのことでした。
ネイリストは技術が8割です。
詰め込み式の大学受験や公務員試験とは違います。
もしネイリストの資格を独学でやるのであれば定期的にその道のプロにチェックしてもらうのが早くネイリストの資格を取得するコツです。
ネイリストの資格で簡単に取得できるものってあるんでしょうか?
簡単かどうかはネイリスト検定の合格率を見てみるとわかります。
ネイリストの資格として有名なネイリスト検定の場合
· 3級92.2%
· 2級48.5%
· 1級44.0%
(2019年と)なっています。
合格率が90%以上である3級が一番簡単に取得できるネイリストの資格であることがわかります。
実際私が3級を受けた場合にも【3級は受からせるための試験】と言われていました。
とはいえネイリスト試験では禁止事項がありますので受験する際には【試験要綱】を良く読むことが大切です。
ちなみにジェルネイル検定がありますがこちらも初級が一番簡単に取得できます。
ではネイリストの資格のうちネイリスト検定とジェルネイル検定どちらを受けた方がいいでしょうか?
結論から言えばネイリスト検定の方か道具の初期費用が掛からないのでお勧めです。
ジェルネイル検定は【道具をそろえるのにお金がかかる】というのが難点です。
ジェル一式はもちろんライトまで揃えなくてはいけませんのでそれなりのお金がかかります。
一方で同じネイルでもネイリスト検定3級であればニッパーやウッドスティック、ファイル類はきちんとしたものをそろえる必要がありますが(といってもせいぜい2~3000円程度)あとは家にあるもので代用出来たりしますのでそれほど費用は掛かりません。
もし【とりあえずネイルの資格を受けてみたい】という場合はネイリスト検定3級を受けてみることがお勧めです。
ネイリストの資格を最短で取るとどれぐらいでしょうか?
ネイリスト検定で見るとネイリスト検定は毎年年2回、春と秋に行われています。
そのため半年ごとにネイリスト検定を受けて合格すれば最短で1年半でネイリストの資格を取得することが可能です。
とはいえ実際はもう少しかかるというのが本当のところではないかともいます。
同じネイリストの資格でも3級と2級では合格率が半分程度違うからです。
3級は【受からせるための試験】である一方でネイリスト検定2級は【落とすための試験】だからです。
もちろん1発で合格することは可能です。
私も1発で合格しましたが中には5回以上も落ちている、という人も少なくないです。
もしネイリストの資格を最短で取得するのであれば、一番いいのが【お金をかける】というのが最短で取得するには一番です。
具体的には認定講師のネイルスクールに通う。これが一番です。
認定講師のいるネイルスクールでは【ネイリスト検定合格】に合わせたカリキュラムを組んでいることが多く、最短でネイリスト資格取得のノウハウを持っているからです。
ネイル業界ではあまりにも【ネイリスト資格】に焦点を当てたスクールが増えたため、
逆にネイルサロンで使えるサロンワークが全く学べない、
スクールを出てもネイリストとしてデビューできない、
という問題がでているぐらいです。
逆に言えばそれぐらい認定校というのは【ネイリスト検定】に力を入れていることがわかります。
ちなみに私もネイリスト検定2級を1発合格しましたが、認定校に通っていました。
関連動画をご紹介します。今回はネイリスト検定2級で難しいといわれているチップラップです。
筆者もこのやり方で受けました。ざっと流れを見たりするだけじゃなくて工程もすごく参考になりますので是非ご覧ください↓
ネイリスト検定試験の関連動画のご紹介です。2023年の試験内容を紹介しています(検定内容は毎回少しずつ変わるので最新の情報は公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターのホームページを確認してください。)雰囲気を知りたい人に是非お勧めです↓
今回はネイリストの資格ついて紹介しました。参考にしていただけると嬉しいです。ほかにもネイルに関する記事を書いていますのでもしよければお読みください。ここまで読んでいただきましてありがとうございました!是非ネイルを楽しんでいただけると嬉しいです。
ネイルサロン エクラーラ代表・ネイリスト さやか
初めまして。ネイルサロン エクラーラ代表のさやかです。
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国家公務員を退官後、ネイルの世界に飛び込みました。
サロンワークを数店舗経験、東京都内でネイルサロンをやっています。
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2016年のTBS系連続テレビドラマ「私、結婚できないんじゃなくて、しないんです」にエキストラ出演させていただきました。
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