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ネイルサロン エクラーラ

ジェルネイルは爪切りで切るのは基本NG。注意点と対処法まとめ

ジェルネイルをすると爪が伸びてきて爪切りで切ってしまいたくなります。しかし一方でサロンではこういったことを必ずしも推奨していませんし、ネイリストである私もやっていません。ここではジェルネイル先端を切ってはいけない理由、そして爪切り以外のアイテムを使って短くする方法などご紹介します。

ジェルネイルしたまま爪切りで切っていいの?

ジェルネイルしたら爪切り本当は使っちゃダメ!

爪切り

結論から言えば、ジェルネイルは4週間後の付け替えまで何もしないのが一番いいです。

短くしたり、爪切りで切っちゃうことでネイルが剥がれやすくなってしまうからです。

とはいえ2週間ぐらい経つと、どんどん伸びてきてしまいますよね

 

私もジェルネイルをしたまま爪切りで切っちゃいたくなる一人(汗)

でも実際はカットしたりはしていません。

 

カットしてしまうことでせっかく仕上げたジェルネイルのバランスが崩れるのもありますし、結果的に持ちが悪くなるからです。

 

しかしどうしても爪を短くしたい、ということもあるのも事実。

特にジェルネイルが折れた場合などは応急処置的に使う場合も。

 

そこでジェルネイルをしたまま先端を切りたい!という方のために注意点とコツについてご紹介します。

ただし、爪切りを使うことでネイルがはがれやすくなってきてしまうのなどのデメリットもありますので応急処置として行うことをおすすめします。

ジェルネイルを爪切りで切ったらどうなる?

爪切り

ジェルネイルを爪切りで切ったらどうなるでしょうか?

 

結論からいえば、切り口からジェルがはがれやすくなってしまいます。

 

よくある市販の爪切りでジェルネイルを切ると断面にダメージが出てしまいます。

二枚爪や爪割れの原因となる負荷がかかり切った直後はいいですが、数日たつとネイルがはがれてしまうことも。

 

特に市販の爪切りは要注意です。

 

市販のものは、刃で切りたい爪の部分をガッチリはさんで一気にバチっと力をかけてカットします。

 

ジェルネイルがついた状態でこれをしようとすると、切れる前から爪先にかなりの圧が爪にかかります。

自爪とジェル層が剥がれないようにしっかりくっつけてある爪に、境目が剥がれるくらいの圧をかけるのだから、反動がないわけがありません。

 

爪切りで一気にバチン!といったらすごい衝撃と同時に勢いよくジェルネイルの部分が弾け飛んだり、残った自爪の表面がめくれてボロボロになってしまったり、爪に亀裂がはいってしまった、ということも。

 

実はジェルネイルを爪切りで切るのはリスクがあることを覚えておきましょう!

ジェルネイルに爪切りが不向きなわけとは?

ジェルネイル

そもそも、自爪は爪切りで切ってもOKなのに、ジェルネイルだとなぜNGなのでしょうか?

 

理由としては

  • ジェルネイルを塗っているので爪が厚く・固くなっているため
  • 断面のカーブが自爪よりもきつくなっている

ジェルネイルをすれば自爪に比べて塗った分だけ厚みもありますし、サロンでよく使うハードトップを塗ればそれだけ硬くなります。

 

さらにジェルネイルは硬化する際に10%縮むといわれているのでその分爪の断面カーブもUP。

 

普通の爪切りは【自爪】つまりジェルとか何も塗っていない状態でカットするものなのでジェルネイルを塗って

  • 厚み・硬さがUP
  • 爪の断面カーブもアップ

することで当然、パチンと一発で切るのは無理があります。

 

さらに切ってしまうことで爪とジェルの断面に空気や亀裂が入ってしまいそこから剥がれやすくなってしまったりジェルがはがれることで爪が痛んでしまうことだってあります。

 

じゃあ、ジェルをしたまま先端を短くしたい場合はどうしたらいいの?

 

という方のために、爪を短くする方法をご紹介します。

ジェルネイル短くするなら爪切りじゃなくて「ファイル」を使う

ジェルネイルをしたまま爪を短くする方法は実はほかにもあります。

それが「ファイルを使った方法」。実は私もこの方法でやってます!

ジェルをしたままの爪が長くなったりして1週間ぐらいでジェルネイルをオフするのは爪によくないのでそういった場合も便利。

 

この方が時間もかからず爪を傷めないのでお勧めです。実際、ネイリストの多くはこの方法を使っています。

 

理由は【断面が滑らかだしジェルがはがれにくいから】

 

ただしちょっとしたコツがありますので次にご紹介します。

用意するもの

用意するもの

ファイル(爪やすり)(150グリッドぐらい)
ファイル(爪やすり)(180ぐらい)

 

用意するのはファイルです。ファイルは紙でできたものがベスト。

 

ポイントは【粗いファイル】【細かい目のファイル】この2種類を用意すること。

 

最初に粗いファイル(150グリッドぐらい)で削った後

目の細かいファイル(180~220ぐらい)で仕上げます。

 

目の粗いファイルで削ることで軽い力でサクサク削れるのでジェルネイルが載った厚い爪でも短時間で削ることができます。

さらにザラザラの断面を滑らかにするため目の細かいファイルで仕上げます。

ジェルネイルをファイルで短くする方法

1.ファイルを使って爪を整えます。

最初は粗めの150グリッドぐらいのファイルで短くしていきます。

 

ポイントは【一方方向に軽くファイルで爪を削る】こと。

爪の根元が動いていたら、力が強すぎます。軽いタッチ&一方方向にファイルをひい削っていきます。

 

2.180グリッドのファイルで断面を滑らかに

爪の断面がまだザラザラなので180グリッド程度のファイルで滑らかにします。

この場合は先端を軽くなでていくとガサガサせず仕上げることが出来ます。

 

3.(出来たら)エッジの部分にベース&トップジェルネイルを塗っておく

削った断面にベースジェルを塗り、爪全体をトップジェルで仕上げます。

 

爪の断面は、ジェルが塗っていない状態なのではがれやすい部分。

その部分にジェルを塗っておく音で爪先の剥がれを防ぐことが出来ます。

 

以上、ファイルを使ってジェルを塗った先端を短くする方法を2つご紹介しましたが正直ファイルを使ったこの方法が一番現実的です。

 

私も爪を短くする際に使っている方法です。

 

ただしジェルネイルが中浮きしている場合は、剥がれてしまう可能性が大なので注意しましょう。

ジェルネイルをファイルで短くする場合の注意点

1.力を入れて削らない

ジェルネイルをファイルで短くする場合のコツとして「軽い力で削る」ということがあります。

目安は「爪が動かない」ぐらい。削ってみて爪が動いてしまったら力が強すぎます。

 

最初は難しいので目の粗いファイルで削ってから細かいファイルでしあげると時短で仕上がります。

 

2.一方方向に削る

2つ目は「一方方向に削る」ということ。

両方向に削る(いわゆる往復掛け)をしてしまうと爪とジェルの間に負荷がかかってしまったはがれやすくなるからです。

これは自爪を削るときも同じ。

そのため軽いタッチで一方方向に削るのが大切です。

 

・はがれてきたら早めのお直しを

とはいえやはりジェルをファイルで削るとはがれやすくなることもあります。

その場合にむしってしまうと爪が極端に薄くなってしまいます。はがれてきてしまった部分はお直し(ジェルネイルの付け替え)をするようにしましょう。

 

また、ジェルネイル自体も2週間~1か月に1度の付け替えがJNAによって推奨されていますので

清潔を保つためにも3週間を過ぎたら早めに付け替え(古いジェルネイルを落として新しいジェルを塗ること)をしましょう。

もしジェルをしたまま「どうしても」爪切りを使いたい時は?

ジェルネイルにはネイルニッパーを使おう

もしジェルネイルをしたままどうしても爪切りを使いたいとき・・・基本はNGなんですけど私だったらネイルニッパー(ニッパー型)を使います。

 

先端から1~2ミリの刃部分だけを使って切っていきます。

そのため、爪のカーブに合わせてカットすることができるのでネイルの負担も軽減されます。

 

普通の爪切りでパチンと切るぐらいだったらこっちのほうがまし・・・という程度なので頻繁に行うのはあまりお勧めしません。

 

もし短くするのであれば先ほどご説明したファイルで削るほうが良いです。

 

次に使い方についてご紹介します。

ネイルニッパーを使う場合は端から切り込みを入れていく

次にジェルネイルを爪切りで切るやり方についてご紹介します。

今回使用するのは【ネイルニッパー】です。

 

1.爪の裏を見て、ハイポニキウムの有無をチェック(ハイポニキウムは皮膚の一部なので切らないように注意)

2.端から爪切りで切り込みを入れていきます。

3.最後にファイルで仕上げる。

 

ポイントは【爪の端の方から爪切りで切り込みを入れる】という事。

右利きの場合だったら、右側から切り込みを入れる感じで切っていきます。

 

一度にパチンと切ってしまうとジェルネイルが剥がれてしまうことがあるのでゆっくり切っていきましょう。

 

お好みの長さより少し長めに切っておくと形を整えるときに楽です。

 

さらに長さがそれほど長くない場合には、爪切りを飛ばしてファイルで削るという方法も。

 

爪切りを使う場合も一度にパチンと切らず、右側から切り込みを入れていきます。

 

これでもはがれてしまうことがありますが市販の爪切りでパチパチ切ってしまうよりも衝撃が少ないです。

ジェルネイルの切り口をファイルで仕上げる

ジェルネイルを爪切り(ネイルニッパー)でカットした後はファイルで切り口を仕上げます。

 

というのも、ネイルニッパーでも切り口はやっぱりザラザラなんです。

触ると痛いこともありますし、服に引っかかることもあります。

 

ネイルサロンでもニッパーでカットした切り口は必ずファイルで仕上げます。

 

ファイルでもいいですが、私がお勧めしたいのがスポンジバッファー。

これでカットした切り口を軽くなぞるだけで切り口は滑らかに!

 

さらに爪をお好みの形に仕上げたい場合はネイルファイル(エメリーボード)で仕上げます。

 

私の場合は、大まかな形をネイルニッパーでカットしてから最後にファイルで仕上げる、という方法も。

これはネイルサロンで自爪でよくやるやり方なんですが、手早く仕上がるのでお勧めです。

注意:スカルプは爪切り・ニッパーNG!

ここではジェルネイルを爪切り(ネイルニッパー)でカットする方法の注意点をご紹介します。

それがアクリル(スカルプチュア)の場合には使えません。

ということです。

 

爪切りを使ってスカルプチュアを切ると爪と皮膚がくっついている部分にまで

ヒビが入ることがありケガをする可能性があるからです。

 

スカルプチュアの場合は絶対爪切りで切らないでください。

 

では次にファイルを使った方法をご紹介します。

ジェルしたまま爪切り!筆者おススメは【フィルイン一層残し】

ジェルネイルを爪切りなどで短くするなら一層残しがお勧め

ジェルネイルしたまま爪を短くするなら個人的には一層残しがお勧めです。

 

一層残しとは【オフが必要ないネイル】として現在サロンで広まりつつある技術です。

 

オフする際は古いネイルの表面を少し削って、上から新しいジェルを塗って言います。

 

何か月も持つようにしっかり爪に接着する技法なので、先端を削ってもはがれにくいです。

 

私の場合も2週間ぐらいすると長さが気になってきます。

そこで私がやっているのが

 

ネイルフィルイン一層残し+【ファイルで爪を短くする】

 

という方法で爪を短くしていきます。

 

しっかり爪にジェルネイルがくっついているのでファイルで削ってもネイルが剥がれるということは非常に少ないのがうれしいです。

 

私のサロンのお客さんでもコロナ禍の緊急事態宣言でしばらく来店できなかった際もファイルを使って短くしてもらった結果

約2か月、中浮きすることなく、爪先から剥がれることなくジェルをきれいにキープすることができています。

 

お客さんの中には爪切りを使って短くする・・・

という人もいるようですがこれは100%剥がれないかどうかは不明です。

 

やっぱりファイルで爪先を短くする、これが私の経験上ベストな方法です。

 

やすりを使っても剥がれやすかったジェルが剥がれにくくなるので毎月ネイルを付け替えされる方や

常に爪を短くしておきたいという方にはお勧めのジェルネイルです。

ジェルネイルを爪切りカットするに関する関連動画

動画1:ジェルは爪切りで切ってもいいの?

ジェルネイルをしたまま爪を短くする方法について動画UPしました!今回は爪切り使っていませんが、目の粗いファイルを使っているのでやりやすいと思います。是非参考にしてください!↓

動画2:ジェルを爪切りで先端だけ切ってもいい?

ジェルネイルの先端を切ってしまうリスクについてお話しています。わかりやすくまとめられていて私も勉強になりました。

ぜひご覧ください↓

動画3:セルフでジェルの長さを調節する方法

伸びてしまったジェルネイルをファイルを使って短くする方法を解説しています。かなりわかりやすく、そしてすぐにできる簡単な方法です。セルフの方だけでなく、ネイリストにも役立つ内容となっていますので是非ご覧ください。

コラム:ジェルネイルを爪切りで切ったら起こるリスク

ジェルネイルが剥がれることで起こるかもしれない事

さらにジェルネイルがはがれてしまう事で起こる可能性についてさらにご紹介します。

【ジェルが剥がれるぐらいだったらまあ、いいや】

と言って爪を適当に切ってしまうのはおススメしないからです。

 

以下の様な可能性もありますので、慎重に行う事が必要です。

 

1.グリーンネイルになるリスクがUPする

ジェルネイルをしたまま爪切りで切ると剥がれてしまう事があります。

剥がれたところから隙間に水分や雑菌が入り込むことでグリーンネイルになるリスクが高くなります。

 

2.爪が傷んでしまう

ジェルネイルが剥がれてしまう際に一緒に地爪まで持っていかれてしまう事が良くあります。

 

その時は何ともなくても、いざネイルをとってつけ替えする際に【爪の先端がやけに薄いなぁ】と感じることも。

 

先端が薄くなるとその分ジェルネイルが薄くなるので、さらに爪が痛んでしまうという負のスパイダルに・・・

 

出来るだけ痛めないためにも爪切りを使わいようにすることが大切です。

ジェルネイルを爪切りで切ってもいいの?私の体験談

爪切NGだけど、ジェルむしるよりはマシ

今回はジェルネイルを爪切りで切ってもいい?についてプロネイリストの視点から書きました。

爪切でカットする方法を書きましたけど、正直あれはあんまりやらないほうがいいです。

本当に【どうしても】という場合は別ですけど。

後、爪が割れたり、ジェルがはがれてきてその部分をカットするという場合はサロンでもニッパーを使うこともあります。

 

ただし、私もめんどくさい時に爪切り(ニッパー)でカットしたことは何度もありますが((;^_^A

毎回のごとく先端からジェルが剥がれてしまいました。

 

なのでやっぱり爪を短くしたいなぁ、というときはファイルでやる方がいいです。

とはいえ、意外と【ジェルを塗って長期間そのまま】という人もいます。

 

ジェルをオフする、という事自体を知らない人もいるから仕方ないのですがこういう方でよくあるのが【めんどくさいからむしる】という行為。

 

正直、ジェルをむしると爪が極端にぺらぺらになります。

これをするぐらいだったら、普通に爪切りを使ってカットしちゃった方がいいかな。思います。

というわけで、今回はジェルと爪切りについて書いてみました。

 

是非参考にしていただけると嬉しいです。

まとめ

今回はジェルネイルをした時の爪切りを使ってもOK?についてご紹介しました。

結論から言えば

爪切りはNGです。なぜならジェルをしているので

  • 爪が厚くなっている
  • 硬くなっている
  • 断面のカーブがきつくなっている

といったことがあるので市販の爪切りでパチンと切ることでかなりの衝撃が爪先に加わってしまい

その衝撃でジェルネイルがはがれやすくなるからです。

 

その余波として、爪が痛むことも。

 

対策としては

1.ネイルニッパーを使う

2.粗いファイルを使って爪を削る

3.ネイルフィルイン一層残しでジェルをして、ファイルを使って短くする

 

私の経験上、1は剥がれる確率は60%ぐらい

2だと30~50%ぐらい

3のネイルフィルイン一層残しのジェルの場合だと、10%以下です。

 

という感じで爪にしっかりくっついているジェルほどはがれにくいことがわかります。

 

さらにファイルで爪を削る場合は

  • 最初は粗いファイルで軽いタッチで削る
  • 仕上げに目の細かいファイルで爪先をなでる

 

こうすることでできるだけ爪先に負担をかけることなく短くすることができます。

 

さらにジェルネイルがはがれてしまった際はできるだけ早くジェルの付け替えをしましょう。

いくら持つからといっても中浮きして水が溜まっている場合があるからです。

 

平均的な付け替え周期は3~4週間

 

定期的に付け替えすればいろんなアートも楽しめますし清潔感がアップします。

というわけで今回はジェルネイルをしたまま爪切りを使ってOK?についてご紹介しました!

 

ネイルライフで充実した毎日を送っちゃいましょう!

 

 

今回はジェルの爪の切り方ついて紹介しました。

参考にしていただけると嬉しいです。ほかにもネイルに関する記事を書いていますのでもしよければお読みください。

ここまで読んでいただきましてありがとうございました!是非ネイルを楽しんでいただけると嬉しいです。

テレビドラマに出演しました

ネイリストの山崎さやかです。こんにちは。

2016年のTBS系連続テレビドラマ「私、結婚できないんじゃなくて、しないんです」にエキストラ出演させていただきました。

第1回放送では中谷美紀様をネイル施術するシーンが放映されました。ネイリスト役で出演させていただき感謝しております!

この記事を書いた人:ネイリスト 山崎さやか

ネイルサロン エクラーラ代表・ネイリスト 山崎さやか

初めまして。ネイルサロン エクラーラ代表の山崎さやかです。

現役のプロネイリストです。

国家公務員を退官後、ネイルの世界に飛び込みました。

サロンワークを数店舗経験、東京都内でネイルサロンをやっています。

このサイトでは今までの経験をもとに、

  • ジェルネイルやマニキュアのお役立ち情報
  • 爪に関するお悩み相談
  • ネイルスクールやネイル検定取得
  • サロンワーク
  • ネイルサロン独立開業や経営

といったことをプロの視点から書いています。

爪に関するご相談をいただくことが多く、少しでも爪のお悩みが解決するよう、日々記事を更新しています。

ネイルをもっと楽しめる人を増やしていけるよう頑張ります!

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